推しが実在したらつらいだろうなあ
じっくり二回言ってしまった。でも最近本当にそう思う。
日頃夢女子やら腐女子やらいろいろやっているけれども、泣きそうになるほど愛おしい推しが実在していたことが今までおそらくない。夢相手が実在していないことに涙を流す夜ばかり過ごし、どうあがいても死に別れる推しカプが現世に転生して幸せに生きていることを願ってばかりいた。わたしにとって現実は、あくまで推しが存在しない世界だった。立体物に興味がないわけじゃない。もちろん心惹かれる方もたくさんいる。ただその「心惹かれる」には制御できない感情もままならない慟哭も含まれてこなかったというだけの話だ。それがなぜかはわからない。でもそうだったのだから、今のところ結果からそう言うしかない。ほんと、なんでだろうねえ。
ある時ふと、思った。推しが実在してしまったらわたしはどうなるんだろう、と。この世界にいない推しを愛するこの気持ちこの情動のままで、推しが実在してしまったら。わたしはどうなってしまうのだろう。身近でも画面の向こうでも、遠くインターネットを隔てていても。確かに実在し、そこで人生を消費し、生きていたら。
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